Q5) セクハラ・パワハラについて
会社の上司が異性関係をしつこく聞いたり、休日に二人だけで食事に行こうと何度も誘ってきたりします。断ると、仕事をさせてくれなくなり、連日「さっさと辞めろ」などと言うので、精神的に参ってきました。これはセクハラやパワハラでありませんか?
Q5) アドバイス ⇒
上司の言動は、セクハラやパワハラに当たる可能性があります。
セクハラとは、職場において行われる性的な言動で労働者の対応によりその労働条件につき不利益を受けること、またはその性的な言動により当該労働者の就業環境が害されること(男女雇用機会均等法11条)を言います。
パワハラとは、『同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為』(厚生労働省報告書)をいいます。
職場でセクハラ・パワハラをされた場合には、相手に対する損害賠償だけでなく、会社に対して必要な措置をとるよう求めることもできます。
会社がとるべき措置としては、相談に適切に対応するための体制の整備や相談者のプライバシー保護、被害拡大防止措置があります。また、相談したことや事実関係の確認に協力したこと等を理由として不利益な取り扱いをしてはならないとされています(厚生労働省指針)。
もし会社が適切な防止措置をとらない場合には、会社に対して損害賠償やセクハラの中止措置等を請求することができます。